エージェント

専門家のチーム。どれもあなたのもの。

最初のエージェントPresenceは、なんでも屋です。本領が出るのは、専門家を作りはじめてから。それぞれに名前、声、スキル、そして預かる暮らしの一角があります。

なんでも屋がひとり、それは始まりです。チームになってこそ、意味があります。

名前を持った、あなたの味方

エージェントはボットではありません。自動化でもありません。自分の仕事を心得て、自分の声で話し、暮らしの一角を任せられる、名前を持った有能な専門家です。話し相手型のエージェントもいます。ある問題をその人ならではの視点で見てほしいときに話しかける相手です。働き手型もいます。工程のひとつを担い、決めた時刻に走り、結果を役立つ場所に置いていきます。その両方であることも少なくありません。

ソフトウェアを設定するというより、暮らしのそれぞれの部分を静かに、そつなく見ていてくれる小さなチームを組む、と考えてみてください。

エージェントの構造

どのエージェントも、いくつかのはっきりした部品でできています。難しいものはひとつもありません。合わさって、そのエージェントの人柄と、できることと、越えない線を形づくります。

名前と人物像

名前がつくと、エージェントは実在しはじめます。人物像——ふつうの言葉で書いた一段落か二段落——が答えるのは、この相手は誰で、何を信じていて、どんな決まりを持っているのかということです。人物像はいつでも書き換えられます。エージェントは次のやり取りから変更を汲み取ります。

声(任意)

エージェントによっては、人柄があると効いてきます。簡潔で決断が早い温かく内省的徹底していて出典をよく挙げる遊び心があるといったふうに。声は別の文書なので、エージェントの間で移し替えられます。書類整理のエージェントには要らないかもしれませんが、日記の書き手には間違いなく要ります。

スキル

スキルは、エージェントがやり方を知っていることです。ふつうの言葉で書かれた、使い回せる手順書だと思ってください。スキルは共有の書架にあり、特定のスキルを特定のエージェントに与えます。スキルを一度直せば、それを使うすべてのエージェントに反映されます。

コネクタと範囲

コネクタは、エージェントが届く先です。Gmail、Googleカレンダー、Google Drive、そして増え続けるほかのサービス、ウェブ、ローカルのフォルダ、あなたの保管庫。どのエージェントもそのどれにでも手を伸ばせますが、あなたが追加したエージェントが結果の残ることを初めてしようとしたときには、いったん止まって、その宛先・チャンネル・フォルダについて許可を求めます。読むだけなら、あなたがそこにいるかぎりそのまま進みます。予定実行なら、接続したサービスを初めて読む前に一度だけ尋ねます。いつか必要になる扉をあらかじめ全部言い当てておく必要はありません。

記憶

どのエージェントにも、保管庫の中に専用の作業フォルダと、自分の記憶の持ち分があります。どれだけ分け合うかはあなたが決めます。ほかのエージェントに開く、そのエージェントだけのものにする(共有された全体像は読めますが、自分のメモは自分のものにとどまります)、あるいは完全に切り離す。あなたの世界についての事実は、どのエージェントも引ける共有の知識に置かれます。ほかのエージェントに話したことを検索できるのは、アクセスタブであなたが許したときだけで、封じたエージェントの中には決して入りません。保管庫のあるフォルダをひとつのエージェントだけのものにしておくこともできますし、非公開のエージェントには、あるテーマについての過去の会話・ファイル・記憶を、アクセスタブからそのエージェントに預けられます。

任せてよいことの範囲

「自律度」を前もって設定することはありません。あなたがそこにいるかぎり、読むことは自由に起こります。あなたが追加したエージェントが、世界に跡を残すこと——メールを送る、投稿する、Driveに書き込む——を初めてしようとしたときには、いったん止まって、その特定の宛先・チャンネル・フォルダについて一度だけ尋ねます。そしてカードには、どのエージェントが尋ねているかが書かれます。答えれば、その答えは覚えられるので、毎朝走る仕事が毎朝同じことを尋ねて止まることはありません。許可はすべて記録され、アクセスタブからいつでも取り消せます。あなたについて学ぶことも同じです。エージェントが変わらない好み——たとえば、要点のまとめ方——に気づいたときには、残そうとしている文言をそのまま見せて、保存する前に尋ねます。その好みは、そのエージェント自身のものです。主導権を手放す方向に押してくるものは、何もありません。

ふたつの型

話し相手型

話しかけるエージェント。ブランドの声、思考の相棒、コーチ、分野の専門家、日記の書き手、調査役。価値はやり取りの質そのものにあります。

働き手型

工程のひとつを担うエージェント。受信トレイの仕分け、会議の下準備、週次の振り返り、コンテンツの作り直し、データの見張り。価値は、毎回頼まなくても確実に生み出されるものにあります。

たいていのエージェントはどちらかに寄ります。両方のものもいます。話しかけられる調査役でありながら、金曜には新しい情報源をひと通り走査する、というふうに。どんな形にするかはあなた次第です。そして互いを知っています。どのエージェントも名簿にほかに誰がいるかを見られるので、別のエージェントの仕事を頼めば、カードが引き継ぎを申し出ます——「ひと言もらえれば、こちらから渡しておきます」——あなたの頼みごとは、書いたそのままの言葉で運ばれます。

ワークフロー:エージェントが協働する

ワークフローは順序のある段の集まりで、それぞれを特定のエージェントが担い、生み出したものが次の段へ流れていきます。ワークフローはフローチャートというよりレシピのように読めます。ひとつの段のあとに次の段が来て、受け渡しははっきりしています。

たとえば「月曜朝のブリーフ」。調査役が今週のカレンダーを引き、会議ごとの背景を調べます。受信トレイの担当が週末のメールに急ぎのものがないか目を通します。1Presence(ワンプレゼンス)がそれをひとつのブリーフにまとめてDaily/Monday.mdに収め、要約を通知します。毎週月曜の6時30分に走ります。判断が要るときは、ワークフローはいったん止まり、1Presenceの受信トレイに「質問」のカードを残します。答えをタップすれば、続きが動き出します。

ワークフローは決めた時刻に走らせることも、チャットでそう言ったときに走らせることもできます。

実際に作られているエージェントの例

Iris — 受信トレイの担当

夜のうちに届いたメールを重要度で仕分けます。目を向けるべきものを浮かび上がらせ、雑音はそのまま置いておきます。簡潔で、決断が早く、儀礼なし。

Atlas — 調査役

深く読みます。出典を挙げます。一次情報と要約記事を区別します。思慮深く、辛抱強く、ときどき淡白。

Glade — 日記の書き手

温かく、内省的。その週の傾向に気づく手助けをします。押しつけがましくなく、調子はどうかと尋ねてくれます。

Forge — 会議の下準備係

毎朝、その日の会議の背景を保管庫とメールから引き、一件ずつ準備メモを書きます。

Pulse — 毎朝のブリーファー

毎朝6時30分に受信トレイ、Slack、カレンダー、Xを走査。保管庫にブリーフをひとつ残します。

Sterling — 個人の会計係

毎週の請求書チェック、毎月の突き合わせ、四半期の税務準備。お金を動かすことは決してなく、すべて下書きにとどめます。

ひとりで止める人もいます。五、六人の小さなチームを組んで、一日のそれぞれの部分を任せる人もいます。途中であなたに尋ねる停止点や予定実行を含む、手の込んだワークフローを組む人もわずかにいます。どれも、ちょうどよい量です。そして最初の専門家は、そもそも作らなくてもかまいません。どのキットにも担当がついてきます。暮らしの一角に向けてすでに整えられた、名前を持つエージェント。迎え入れて、作り替えてください。

頼み方:散らかっているほどいい

エージェントに仕事を渡すとき、完璧なプロンプトを組み立てようとしないでください。有能な同僚に頼むときのように、脱線も込みで話してください。入力欄には音声入力のボタンがあります。押して、そのまま声に出せば大丈夫です。

エージェントがいちばんよく働くのは、緩くて、とりとめがなく、話し言葉のままの入力に対してです。きれいに整えられた指示に対してではありません。頼みごとをひとつのきちんとした文に圧縮すると、あなたが本当に気にしていることを伝える文脈——迷い、余談、「あ、それと、これだけはやらないでね」——を捨ててしまいます。残しておいてください。エージェントはその手ざわりを読み、必要なら鋭い確認をひとつ返し、あとはあなたについてすでに知っていることで埋めます。

ですから、一段落しゃべってください。考えを声に出してください。自分でやろうとしていたまとめの作業は、エージェントに任せてしまいましょう。まさにそれが、得意な仕事です。

会話から生まれる

エージェントを作るのに、フォームを埋めることはありません。必要なものを説明すれば——どの会話からでも、ワンタップで設定が開きます——1Presenceが名前、声、コネクタ、スキルを会話として一緒に決めていき、そのまま新しいエージェントを立ち上げます。名前がつき、佇まいが整い、道具も揃った状態で。

会話でやるという考え方については、会話でできているに詳しく書いています。

内側の話:何をもってエージェントと呼ぶのか

ここまでは、使う側から見たエージェントの話でした。正確な言い方を知りたい方のために、以下にふつうの言葉で書いておきます。

手順を決めるのは誰か

似て見える二つのものの間には、はっきりした線があります。ひとつは、あなたが手順の並びを前もって決めておき、モデルはその各段を埋めるだけのもの。道筋は固定で、モデルはレールの上の働き手です。もうひとつは、モデルが自分で次の一手を決めるもの。いまどうなっているかを見て、何をするかを選び、返ってきたものを見て、また選びます。分かれ目の問いは「道具を使うかどうか」ではなく「道筋を決めるのは誰か——あなたが書いた固定の手順か、モデル自身か」です。エージェントは後者です。

ループ

仕組みとしては、エージェントはループの中で走るモデルです。いまの状態を取り込み、目標について考え、何かをして(道具を呼び)、返ってきたものを見て、また考える。仕事が終わるか、停止条件が働くまでそれを繰り返します。考えては動く、その繰り返しこそが、エージェントをチャットボットや単発のスクリプトと分けるものです。

だから「エージェントとは道具を呼べるAIのことだ」という言い方では足りません。道具を使うのはモデルが世界に働きかける手段ですが、固定のパイプラインの中に道具の呼び出しが一回あっても、それはやはり固定のパイプラインです。エージェントたらしめているのは、行動の並びを自分で決めることです。

何でできているか

ひとつの便利な分け方として、推論の中核に、記憶、計画、そして行動する手段が加わり、走っている間それらをループが束ねている、と見ることができます。

  • モデル — 次の一手をそのつど選ぶ、推論の中核。
  • 道具 — 世界に働きかける手段。メールを読む、検索する、ファイルを書く、別のエージェントへ引き継ぐ。
  • 記憶 — 段から段へ、セッションからセッションへ持ち越すもの。毎回冷えた状態から始めずに済むように。
  • 計画 — 大きな目標を段に分け、実際の結果が返ってくるにつれて練り直すこと。

エージェント性は切り替えではなく、程度

どれだけエージェント的かは程度の問題です。一手ごとの指示なしにどれだけ動くか、単発の問いに答えるのではなく目標をどれだけ追うか、実際の道具にどこまで手を伸ばすか、返ってくる手応えで自分の出来をどれだけ良くしていくか。道筋のうちモデル自身が決める割合が大きいほど、前もって固定されている割合が小さいほど、それはエージェント的です。

引き換えになるもの

モデルに決めさせると、柔軟さが手に入る代わりに、速さ、費用、見通しやすさを失います。正しい勘は、うまくいくもののうちいちばん単純なものに手を伸ばすこと——多くの場合は固定の並びで、ときにはひねりのないもので足ります——そして、それが本当に見合う場所にだけ自分で決める余地を足すことです。自律性が増えることは、追い求める既定値ではなく、正当化すべきコストです。

1Presenceはどこに位置するか

この言い方で言えば、話し相手型はたいてい短いループです。考え、道具をひとつふたつ呼ぶかもしれず、答える。働き手型は目標に向かってもっと長いループを回します。ワークフローはその上に乗る固定の道筋の層で、個々の段のさばき方は有能なエージェントが決めます。そして許可の関門が、エージェントが選んだことのうちどこまでが、あなたに確認せずに外の世界へ届いてよいかを決めます。

なぜチームなのか

専門家はなんでも屋に勝る。

受信トレイの担当、調査役、日記の書き手。それぞれに固有の人物像、声、スキル、アクセスの範囲があり、それぞれが自分の作業記憶を積み上げていきます。チームは話すことで組み上がり、一緒に働く時間が長いほど切れ味を増していきます。

会話を始めましょう。

無料で試せます。カードは不要。あなたとエージェントだけ。

どの端末でも使えます。すぐに話し始められます。

最終確認